熱橋(柱)と断熱材について

断熱性能の向上はバランスが重要。

バランスよく性能向上をさせて初めて温度差が無い良好な室内環境になる。

 

お題にあげた柱と窓についてです。

コレを一緒にする意味は、熱橋について話をしたいからです。

 

窓の断熱性能は言うまでもなく樹脂窓でペアガラスの性能であればUw値=1.2以下にはなる。樹脂窓でトリプルガラスであれば Uw値=0.9程度となる。

 

一方で、一般的な柱3.5寸(105㎜)を基準に熱貫流率を計算するとU値=0.82となる。

家全体の表面積に対して約15~18%が窓やドアの開口部となる。

そして、壁の面積に対して17%が柱の部分となる。

 

割合にすると同じ位の面積になるので、影響の度合いは同じ程度と言える。

開口部を減らして全体の断熱性能を上げる方法が最近多くなっているが、柱の熱橋を無くす方法は外張り断熱のみだ。

 

グラスウールとボード系断熱材の断熱性能(熱伝導率)を同じレベルに揃えても充填断熱と外張り断熱では柱の分、断熱性能に差が生まれる。

 

もし、断熱等級6の家を作ろうと考えるなら壁の断熱材は外張り断熱を推奨する。

その上で、樹脂窓トリプルガラスを採用出来れば性能とコスト共に最高だと思う。

ココまで来ると、充填断熱は有っても無くても良いのかもしれない。

 

外張り断熱は概ね4.5~5万円/坪 程度必要になる。35坪であれば160万円くらい。

意外と高価だがそれだけで断熱性能が10%近く向上する。

 

熱交換換気や全館空調システム等と異なり壊れる心配は無く電気代も掛からない。

新築から建て替えるまで機能し続ける。

これほどコスパの良いものは無いと思う。

 

もし、建築を検討しているのであれば、外張り断熱と樹脂窓トリプルガラスを検討する事をオススメします。