温室効果ガス年報を見て思う

最近暑い。本当に暑い。

建築現場では、スポットクーラーが必須。

どこの現場でも今時期は大抵見かける。

残念な事に高気密高断熱住宅でも工事中は暑い。

日射を考慮しているはずだがスポットエアコンの出力では全然足りない。それでもスポットエアコン無しでは室内がサウナ状態になるので作業出来ない。

 

屋根外装施工業者さんの格好が変わった。

日差しが強すぎて皮膚の露出を抑えるスタイル(アームガード・マスク・スパッツ)を見る機会が増えた。

 

現在、住宅業界では高性能化が進んでいる。

現場でも職人皆さんの意識が変わった気がする。

そんな状態で気になる資料を見た。

 

『温室交換ガス年報』

気象庁のホームページで見る事ができる資料。

この資料はCO2の推移や濃度が記載されている。

 

京都議定書が話題に上がった2008年から今現在までCO2排出量が減ってない、逆に増えている。

空気中のCO2濃度が上昇し続けている。

コロナ禍(2〜3年)はCO2排出量は減っていたがグラフを見る限り一時的だ。

 

全く削減出来て無い、逆に増えてる!?と驚いてしまうのと同時に暑いわけだと納得してしまう。

 

冷静に考えたコロナ禍になって、ようやく機運が高まっただけで5年以上前はひどいモノだった。

 

今でも高気密は不用と考える設計士もいるし、施主から要望が出たら対応するとか言う工務店もいる。聞いた話には、建材を売っている人にとっては儲けが少なく手間が増えるだけと言う輩もいると言う。

 

今作られている物件が100%ライフサイクルカーボンマイナスであったとしても、数値として評価されるまでに30年近くかかるのだろう。

今が2024年だから、30年後で2050年。

国土交通省経済産業省が作ったロードマップのちょうど目標達成として記載された期限だ。

※単純計算だが、住宅のサイクルが35年であれば1サイクルで全て入れ替わるのに30年以上掛かる。

 

環境活動家では無いが真面目に50年後の地球環境を考えると心配してしまう。