年末の大掃除の時にキッチンのレンジフードを洗いましたか?
表面のフィルターでは無く内部のシロッコファンを外して洗剤つけて水洗いした?
水洗いをしていない人は、選ばない方が良いです。
一種熱交換換気のメンテナンスの手間はそれ以上です。
2~4ヶ月に一度の清掃が必須。
表面のフィルターだけではありません。
熱交換素子の表面も掃除機でホコリを取り除きます。
この2~4ヶ月に一度の清掃が延々と続きます。
35年で建て替えなら35年間行います。
年末の大掃除でレンジフードのシロッコファンをしっかり水洗いする事より熱交換換気の方がメンテナンス回数が多いので面倒です。
試しに自宅のLDKに有るエアコンを2週間に1度プレフィルターを掃除してみて下さい。
5〜10分程度で終わる単純作業ですが面倒に感じると思います。
熱交換換気は、メンテナンスを一回でもサボるとカビが付く場合があります。
熱交換素子を交換すれば良いと言う人もおりますが、ファン本体の内側やダクト内部に汚れやカビが付着するので完全にキレイにする事は出来ません。
体感については驚くほどの効果を感じる事はありせん。
適切に設計された換気システムは一種換気と三種換気での体感の差は有りません。
よく、YouTube等で「三種換気は寒い」、「一種は熱交換されるので温かい」とか言う方はいますが、熱交換換気も十分寒いです。
熱交換換気は言葉が強い為、設計時に効果が大きいと勘違いしてしまうのですが、
エアコンを稼働させて室温が一定になれば結果は三種換気と変わらないです。
そして、正直に言うと元が取れるのかも疑問です。
大真面目に熱交換換気を作ったら70~80万円/台程度するはずですが、25万円程度のモノが多く出回っています。
*安く熱交素子の面積が小さいモノはオススメしません。
最近は、ダクトを使用しない一種局所換気なんてモノもあります。
10年以上前からあったのですが、なぜか最近よく耳にする様になりました。
ダクトを使用しないから汚れに強いとか、90%程度の熱交換効率とか良い事を謳ってますが実際に使ってみればセラミックは汚れるし音もうるさいです。
60秒間で給気と排気が入れ替わります。給気を初めて早々は90%程度の熱交換効率ですが最後は0%になります。
筆者も実測しましたが20℃スタートで15℃まで下がりました。同条件で測定した三種換気の給気口も同じ温度でした。熱交換効率0%~90%の平均値45%では?と突っ込みたくなる製品でも海外製品と言えば聞こえは良いです。
そして、こんな商品でも家一軒分で36~54万円です。
この業界はこんな状況が日常茶飯事です。
冷静に考えるとヒキマス。
空気の熱量を回収するだけで、三種換気の8~10倍電気代を食う一種換気を40~50万円のイニシャルコストを掛けて導入しても元が取れるが訳ありません。
元が取れない投資を35年のです。
最後に家の寿命と機械の寿命は違います。
壊れても取り出せない製品は多くあります。全館空調システムと組み合わせた換気ユニットは8割以上、天井を壊さないと取り出せません。メンテナンス用品が無くなり、修理も出来ずに小屋裏に寝かせてある現場を見た事ありますが、施主を含めて見ると切ないです。
ここに書いたのは、すべて事実です。
少しでも引っ掛かりを感じるなら一種熱交換換気を採用しない事をオススメします。
以上。