建築士のレベルと室内環境

本日、相対湿度と絶対湿度について理解していない設計士が世の中に存在する事がわかった。

とても少数だと信じたいが、相対湿度と温度の関係について理解出来ない方だった。

 

彼は冬に雨と雪の多い地域で木造住宅を設計している。

冬の平均温度は5℃程度、相対湿度は80~90%になる事が多い。

彼の言い分では、この状態の空気は湿気が多いから室内に取り込んだ場合は、湿気が多く部屋がカビる可能性があるので除湿機で除湿した方が良いそうだ。

自分の家では部屋で除湿機を動かしているとの事だ。

 

私は逆に加湿する。理由は、乾燥するから。

外気5℃、相対湿度90%の空気を換気で室内に取り込んで、室温23℃まで温めた場合、室内の相対湿度は30%程度になる。過乾燥では無いが乾燥している。

だから加湿器で加湿する。しっかり換気をして加湿をする。

室内の空気が古くなると空気質が悪くなるので0.5回/h換気を行い加湿をする。

 

この相反する意見は嚙み合う事が無く平行線のままだった。

頭は大丈夫か?と聞きたいレベルだ。

 

相対湿度の説明をしても理解出来ない人間が建築士として存在する事に驚く。

最後まで空気温度5℃相対湿度90%の空気を取り込んでも室内の相対湿度90%になるから冬でも除湿する意見は曲げなかった。

 

そればかりか加湿する意見を笑う始末だった。

除湿機を動かすとタンクは水でいっぱいになるのに、なぜ加湿をするのか?と。

引渡した施主にも、家が寒くなるから換気はせずに除湿機を置くように説明をしているとの事だ。ガラパゴス等のレベルでは無く、建築士として在ってはならないレベルだ。

そして、この状態で断熱等級6や7のUa値を語っていた。

 

もはや、Ua値の計算も正しく理解しているのか疑わしい。

本当に恐ろしい衝撃的な事件だった。

 

こんなレベルの設計士が、施主様に35年ローンを組ませて家を建てているのかと思うと悲しくなる。

 

以上。