プレファブ構造とはあらかじめ工場等で作られたパネルを現場で組み立てる工法となる。
ユニット型やパネル型等木質系や軽量鉄骨等種類も形式も様々だ。
メリットは、工場への出資に見合う効率化と製品の安定性。現場の組立による工期短縮(コストダウン)に尽きる。産業化=効率化=コストダウン?と直結して考えたいが残念ながら安いモノでは無い。
大手ハウスメーカーで言えば、大和ハウス、積水ハウス、ミサワホーム、トヨタホーム等が代表的な存在となる。※他も超有名所は存在する。
超有名所が目白押しと言った感じだ。
コレだけのメーカーやシェア率を考慮しても検討の余地はあると思われるが、正直言って安くは無い。
日本一安い住宅メーカーの飯田産業グループは、在来工法だ。
日本一プレカットの加工を行うポラスグループも自社物件は在来工法だ。
中国木材やテクノウッドワークス等の超有名プレカット企業もプレファブ工法や断熱パネル等は取り組んでいない。
数の理論を考えれば、シェア率が高ければ効率化した方が儲かるはずだが、やっていない。
飯田産業グループは海外進出を企てるレベルだ。
ロシアの件、どうなったのだろう。気になる。
産業革命の後、世界は大量生産大量消費に至った。今やカップヌードルは無人工場。世界一安価でクオリティの高い非常食だが、建築業界ではソウハイカナイ。不思議だ。
冷静になって考えれば、一部のハウスメーカーは取組んでいるがベンチャーは現れず。
近年業界でニュースになった大型パネル工法は話題性こそ有ったが最近話を聞かなくなった。
スタートして3〜4年経っているはずだが、最近では一棟建てるだけでも話題になっている気がする。
大工や作業員が消えるより、インフレの影響でビルダー側が生き残れ無いと気づいたのか。
今や合理化の言葉も聞こえない。
そもそも、効率化で利益増加では無かったのか?
バフェットも投資する商社や超大手企業が出資して効率化を図っても、この現状がプレファブ構造の本質なのかもしれない。
むしろ、最近現れたベンチャー企業は、住宅ローンを問題視して3Dプリンターで安価に家を作ろうとしている。実際に形になるか不明だがこちらの方が期待出来る気もする。海外では既に事例も有るようだ。
断熱パネル工法であっても結果、安くは無い。
高性能を謳うが切って組み込む断熱材は一般商材だ。安くなるわけが無く、耐震性を語っても耐力面材を入れれば結果は変わらず。むしろ、建築士が構造計算すれば安くなる。結局、モノを知らない方へのPR販売でしか無いのかもしれない。
結論を言えば、効率化を求めてプレファブ構造にしてもおそらく儲からない。安く儲かる良いモノであれば普及は早い。
※古参な大手プレファブメーカーは、設備投資の回収が終わっても企業の母体維持に金が掛かるのだろう。
海外へ視察に行った多く輩は、『日本は、人が関わる数が多いから家は安くなる訳が無い』とボヤク。海外はクレジット決済だから流通がシンプルで無駄な利益が乗らず安くなる。
なんだかなぁ。
以上。