どちらが良いのか考える方は多いと思う。
ネット上では、高気密高断熱住宅なら基礎断熱一択と言う設計士が多い様に思える。
筆者の考え方は、下記の2点です。
1.寒冷地(凍結深度)がある地域、又は、外気が氷点下を下回る地域は基礎断熱。
寒冷地で基礎断熱を推奨する理由は、給排水や給湯関連に凍結防止用断熱カバー等の施工を省く事が出来るからです。
注意点は白蟻について対策する必要はあります。
白蟻対策する必要は有るのですが、筆者は新築で蟻害で苦しむ案件に出会った事がありません。
正直、白蟻保証等の保険付きの基礎パッキンが売れている時点で件数はかなり少なく恐怖営業的なモノだと思ってしまっている所があります。
※基礎断熱の断熱基準は一部曖昧な部分があるので高断熱にしたいなら外張り基礎断熱をオススメします。室内側全面断熱材を敷き込む方法もありますがメンテナンス時に床下へ潜り込み事が困難となるので別途工夫が必要となります。
※決して床下エアコンが出来るから等の理由ではありません。高断熱にすると床を温かくする必要も無いので床下エアコンにする必要も有りません。
基礎断熱の断熱計算で計算上で断熱材を入れなくても暖房負荷への影響が少ない事になる為、今(2023年)でもユニットバス下や玄関土間内部へ断熱材を入れない会社が多いです。
ココは国が計算方法を点検すべき所だと思う。
2.温暖地域(凍結深度)が無い地域、又は、外気が氷点下に至らない地域は床断熱。(ただし、床断熱で気密性を確保出来ない会社は基礎断熱をオススメします。)
温暖地域で床断熱をオススメする理由は、基礎下空間を温める必要が無くなるので効率が良くなります。
又、土台・大引き間に落とし込む断熱材の厚みを持たせる事が可能となる上に根太を組めば付加断熱にする事が可能となる為、コスパが良いです。
熱橋を最大限に無くすのであれば、外張り基礎断熱(基礎下断熱敷き込み)が一番効果が高いと思いますが、外張り用断熱材(ホウ酸混入断熱材や防蟻剤混入断熱材)が高価なので少し考えモノです。
まとめると寒冷地は、基礎断熱。温暖地域は、床断熱がいいと思います。
以上