断熱材について何が良いと思うのかは人それぞれです。YouTubeで最強断熱のワードをよく見るので私も書いて見ました。
断熱材選びのポイント
1.長期使用に耐える素材である事。
2.R値(熱抵抗値)で考える。
*R値㎡•k/w=厚みm÷熱伝導率w/m•k
3.隙間(熱橋)無く施工出来るか考える。
4.リフォーム•解体時手間や費用を考える。
5.コスト。
残念ながら最強断熱材なんて物は存在しません。何が良いかは、素材や製品名は関係無く使われる場所への適正とコスト、後始末の問題です。
私がお勧めするのは下の2パターンです。
例1
壁•天井:グラスウール+防湿フィルム
床:ボード状断熱材
例2
壁:グラスウール+防湿フィルム
天井:吹き込み断熱(セルロースやGW)
床:ボード状断熱材
透湿•調湿性能を謳う方々もいますが、セルロースより裸GWの方が透湿抵抗は低いです。
セルロースの本当のメリットは、GWの吹き込み断熱を施工出来る業者がいないエリアで対応出来る事かなと思う。
吹き込み断熱のメリットは隙間が無くなる事だけど、コストが掛かる上に沈下の可能性がある。
沈下を見越して多く吹き込みするがコストアップになりがち。
その上、熱伝導率が若干悪い。厚みでカバーすれば良いのかな?
例1、例2に屋根断熱と基礎断熱が入って来ないのは熱橋が生まれるからです。
基礎断熱のメリットは簡単に気密性を高める事が出来る事と凍結防止を省ける以外、メリットはあまり無いです。計算には出てこないが、熱橋が増えて容積が増え分ランニングコストが悪くなる傾向があります。
断熱パネルについては、1980年以降の長い歴史の中で普及率は低いままです。都市部では運搬や施工に問題が出る上、熱橋が多い物もあります。
結局、生産性を上げてもトータルコストが悪いのかも。
こんな感じでまとめると、とても味気ない物になるがプロの視点で言えば『モコモコしているから温かい』『呼吸(調湿)するから心地よい』等は、ド素人でしか無い。
恐らく、例1、例2で、樹脂窓、気密性C値=0.8以下が、後腐れ無く本当の意味で『ちょうど良い塩梅』ってやつ?笑かなと思う。
*気密シートで0.8以下は簡単では無いです。