『本当にコレで良いのかな』尊敬する工務店社長がつぶやいた。
現場発泡ウレタンがダメとかグラスウールが濡れて垂れ下がるとか、セルロース断熱に可変透湿シートが最強とか、通気層を省いた湿式外張り断熱、耐力面材で気密を確保する方法。呼吸するとかしないとか、非定常計算で夏型結露するとかしないとか色々と無駄な議論が絶えない。
真面目な話し、どう考えても実務者側に情報を選別する知識が無さすぎる。熱計算の方法も理解が曖昧。動画で見たから必要とか、人に言われたから必要と言う考えが多すぎる。
小規模の会社は資本が無いから知識や経験で補わないといけない。SNSで紹介されている事の大半はアフィリエイト広告と同意だと思う。
一度興味を持った内容にアルゴリズムが反応して
洗脳を受ける。そして、最終的に資本力が強い会社へ淘汰される。
こんな毒を吐くのも理由がある。
先輩のえげつない呟きを聞いた上で、技術者としてハウスメーカーの現場に行って来た。
外張り断熱に現場発泡ウレタンの付加断熱、熱交換換気に樹脂サッシ。気密性能は平均C値=0.5前後。大量仕入れで価格も安い。
大工の施工もキレイだった。
アホな議論をしている余地は無いと思った。
結局、断熱等級67がスタートした時点で全てのモノがコモディティ(物)になる。日本の家電メーカーが中国や韓国のメーカーに負けた時と同じだ。
正しいニーズを追っていなかった。技術の研鑽を怠った。数年前の家電業界や外食チェーンの回転寿司と中途半端な寿司屋と同じだ。
物売りから事売りになるのは住宅では危険です。今出来る事はハウスメーカーが出来ない間取りの提案、レベルの高い施工精度の確立と過不足無い性能、そして本質からズレない確かな知識だと本気で思う。
以上