戸建住宅のセミナー受けて

家が寒い。寒さで死人が出てます。だから、高断熱高気密の家が必要。高効率の設備とソーラーパネルを取り付けて電気代を抑えた家にしましょうって簡単に言うけど、今後家を買えない人がめちゃくちゃ出てくる。

 

2年前30坪(土地と建物で)3500万だった物が、今は4400万になってる。有識者さんはコレに外張り断熱と設備の強化を推奨(+250から300万追加)している。

 

現状では売値に資材価格高騰分を上乗せ出来ているが、施工業者の手間代は上げていないのが一般的だ。今後、防衛費の絡みで税金が上がる事と政策金利(住宅ローン金利)上昇を考えると安易に高性能住宅を推奨して良いものか考えてしまう。

(今はエネルギーコスト削減しても税金や金利で帳消しとなり、債務超過のリスクだけが上がる可能性もある)

 

おそらく2025年省エネ基準義務化すれば、今残ってる土地建物込み2500〜2800万の分譲住宅も消えて行くだろう。

 

上場企業勤務の共働き夫婦(世帯年収1500万以上)か、世帯年収600〜800万かで選択肢が変わってくる。20〜30代の第一次取得者は築10年の中古住宅を選び改修して住むか、管理費の高いマンションに住む2択しか無いかもしれない。どう考えても格差が大きくなる様にしか見えない。

 

そもそも、日本の家は世界基準と程遠いと言うが、世界基準の家を購入出来る人が少ない事を忘れてはいけない。

 

ちなみにインテグラル社のホームズ君省エネエキスパートで室温をシュミレーションすると熱交換換気と三種換気で室温の差はほとんど無い(あっても1〜2℃程度だ)、電気代とイニシャルコストが跳ね上がる。ソーラーパネル補助金が出るので良いが、無駄に高価な設備を推奨するのも困った物だ。リテラシーを曲げてセミナーで講演するのは良く無い。